熊本県民からこだいこらーめんが支持される理由
熊本はもともと豚骨ラーメン発祥の地である福岡県久留米市から、熊本県の玉名市を経て、熊本市とその周辺地域に伝播したラーメンです。
玉名ラーメンや博多ラーメン(長浜ラーメン)に比べると太い麺を使い、熊本らーめんは中太麺、
熊本らーめんに、鶏ガラは入れません。豚骨だけで、作るのが本来の熊本らーめんです。
こだいこらーめんが昔から地元・熊本人に愛される理由は、豚骨のみでスープを取るから。
熊本らーめんは、豚の頭だけで、豚骨スープを作ります。
豚骨(とんこつ)は、豚の骨を長時間煮込むことにより、骨髄からでる旨味成分をスープのだしとして使用するものです。
しかし、頭だけで作るスープは、難しいので、他の店では、豚の他の部位を使ってスープを取っている店もあります。
それをこだいこは、頑固として豚の頭だけにこだわっています。
だから寸胴では、スープを作れません。
熊本らーめんは、最初は白マー油でした。
しかし、他店が黒マー油を使って出したことで、熊本らーめんには、黒マー油が定着していきましたが、白マー油が昔ながらの熊本らーめんです。
豚骨のスープで、生臭い博多らーめんは、豚と鶏ガラを混ぜて寸胴で作っています。
それでも生臭いから、紅しょうがや、ゴマなどを入れています。
寸胴で作るスープは、生臭いからその生臭さを取るために、鶏ガラ、にんにく、ネギ、豚の他の部位などを入れて作っています。
しかし、生臭さを釣るために、にんにく、ネギなどを入れると本来の豚の香りを取ってしまいます。
こだいこは、この生臭さを取るために、五右衛門釜で、3日間も炊くという行動をしています。
生臭さを取り、豚骨の香りを消さないためです。
ですから手間も時間もかかるし、マイルドな味にもなっています。
寸胴では、こだいこのスープは作れません。
そのスープにあった麺を美味しくするのが、平めんなんです。
テボでは、美味しくないから、平めんをしたいと思っています。
平めんで作ったらーめんは、お客様がどんぶりを両手で持って完食される人豚の頭だけで、五右衛門釜で3日かけて作っているからあの味なのです。
九州のらーめんが全国で人気の理由は、豚骨スープだからと言って過言ではないです。
なぜなら、関東では豚の背脂(せあぶら)を加えて濃厚な「こってり味」に仕上げているものが多いですが、
しかし、九州の豚骨ラーメンは、「さっぱり味」を売りにしているお店が繁盛しているからになります。
こだいこらーめんの歴史
もともと、こだいこらーめんは、昭和29年(1954年)玉名にて営業を開始しました。
玉名は、熊本ラーメンのルーツといわれ、1950年代あたりかららーめん人気が爆発。
熊本らーめんで有名なこむらさきや味千などは、こだいこと並び、元祖と言われる熊本らーめんはこの時期に営業を開始しています。
玉名市でラーメン店が普及した背景には、近郊で海苔の養殖が盛んであり、作業を終え凍えた体を温めようとした労働者たちがラーメンに飛びついた事、
焦がしニンニクを「精がつく食」として労働者たちの支持もあったためとみられています。
こだいこらーめんは、創業から3年後の昭和32年(1957年)熊本に進出します。
熊本の米屋町にて営業がスタート。たくさんのお客様から支持を受け、
昭和45年(1970年)には、熊本新市街に店舗出店。
言わずと知れた熊本の繁華街に満を持してお店をオープンさせました。
焼きにんにくの製法
その人気を裏付けするのが、スープであります。
しかし、忘れてはいけないのが、濃厚な豚骨スープと中細ストレート麺に、焼きにんにくのトッピングをして食べるのが絶妙にマッチしておいしく食べる!
博多では、生のにんにくを使用しますが、熊本らーめんは、焼きにんにく。
店舗によっては揚げにんにくを使用しているところもありますが、こだいこは、焼きにんにくなのが特徴です。
焼きにんにくの製法は、乾燥させた生ニンニクを油で揚げる方法と、フライパンなどで煎る方法に大別され、ラーメン店ごとに流儀が異なるが、
こだいこらーめんは、焼きにんにくは最初からトッピングされているのではなく、客の好みに合わせて店員に振りかけてもらうのを特徴とします。
まとめ
みなさまいかがでしたでしょうか?
ぜひ、この記事を読んで興味をもってもらえた初めての方にも、何度も足を運んでもらっている方にも、
ぜひお店に足を運んで熊本の味を確かめてほしいです!
歴史と文化がつまった元祖くまもとらーめん・こだいこをぜひよろしくお願いします!!